川島雄三(1956)『洲崎パラダイス 赤信号』
先輩におすすめされて観ました。
映画の序盤は「情けない」「頼りない」男、に
注意が向く(自分と重ね合わせてトホホ。。。となる)わけですが、
話がすすむにつれて、波がありながらも変わっていくわけです、その男性がね。
一方で「頼りになる」と思っていた登場人物たちが
何かに寄りかかっていたり、グラついたりするところが見えてきます。
結局誰かが「立派になる」とか「大成する」とかそういうことはなく
「スッキリと気持ちよくハッピーに終わった」印象はないのですが、
1時間21分という時間の中にいろんな人のいろんな面がギュッと
詰まっているっていうのがなんとも言えない気持ちになってよかったです!